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  国内最古のエドアブラザメ属の化石について




国内最古(北西太平洋域最古)エドアブラザメ属の化石(左は印象化石)
Heptranchias aff. tenuidens

分類:カグラザメ目 カグラザメ亜目 エドアブラザメ科

時代:古第三紀始新世(約4100万年前)

地層:坂瀬川層群坂瀬川層  
産出地:熊本県天草市河浦町



 熊本県天草市河浦町に分布する古第三紀始新世(約4100万年前)に深い海でたい積した地層(坂瀬川層群坂瀬川層)から見つかり、御所浦白亜紀資料館で展示されていたサメ類の歯化石が、国内最古で、北西太平洋域でも最古となるエドアブラザメ属の化石であることが、群馬県立自然史博物館の瑙ヌ裕司学芸員と御所浦白亜紀資料館との共同研究で明らかとなりました。この報告を今年(2020年)3月に発行された「群馬県立自然史博物館研究報告第24号」で行っています。
 化石は、県内在住の大塚雅勇博士(当館運営委員)が調査中に発見されたもので、 20年近く前に当館に寄贈いただいたものです。これまで、カグラザメの仲間の化石として常設展示を行っていました。4年前に瑙ヌ学芸員が当館に訪れた際に展示していたこの化石に気づき、研究を進めてきました。

 【化石の意義】
  ○ エドアブラザメ属の下顎の歯である。
  ○ エドアブラザメ属の化石として、北海道、岐阜県に続く、国内3例目の化石である。
  ○ このうち最も古い記録で、国内最古のエドアブラザメ属の化石である。
  ○ 北西太平洋域でも最古の化石(太平洋域では2番目に古いの記録)であり、この時代
   までにエドアブラザメ属が北西太平洋域に分布を広げていたことを示唆する。
  ○ 古第三紀のエドアブラザメ属報告として、世界で22例目の記録となる。





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