答え: 2・白亜紀
「白亜紀」は、今から約1億4,500万年前から約6,600万年前までの約7,900万年間をしめす時代の名前です。
「白亜紀」の「白亜」とは、イギリスのドーバー海峡にある真っ白ながけの地層に由来してつけられた名前です。
この真っ白ながけは、白亜紀の海の中にいた目に見えない小さな生物(ナノプランクトン)のカラが長い時間をかけてふりつもり形作られていきました。
こうしてできた地層からとれる白い石は「チョーク」と呼ばれ、昔は黒板に字をかくチョークの材料として使われていました。
答え: 3・大量絶滅(たいりょうぜつめつ)
白亜紀の終わりには、たくさんの種類の生物が同時に絶滅する「大量絶滅」が起こったと考えられています。
恐竜だけではなく、翼竜や首長竜、アンモナイトやモササウルス類などが絶滅したのもこの時期です。
白亜紀以外には、オルドビス紀の終わり・デボン紀の終わり・ペルム紀の終わり・三畳紀の終わりにも大量絶滅が起こり、たくさんの生物が地球上から姿を消しました。
白亜紀の終わりの大量絶滅の原因は色々な説があげられていますが、有力な説のひとつとして、直径約10kmの巨大な隕石(いんせき)が地球上に落下したからではないかと考えられています。
隕石は、激しい衝撃や津波を引き起こし、ちりを捲き上げ地球上の環境を大きく変えてしまいました。
この大きな環境の変化により、多くの生物が絶滅していきました。
メキシコのユカタン半島周辺からは、チクシュルーブ・クレーターと呼ばれる大きなクレーターが見つかっています。
答え: 1・地球ではあまりない物質がみつかった
白亜紀の終わりと、白亜紀の次の時代・新生代古第三紀の地層の間には、世界中に共通したうすい粘土の地層があります。
この粘土の地層からは、とてもイリジウムという物質が多く含まれていることがわかっています。
イリジウムという物質は、地球上ではあまりみつからないのですが、隕石の中にたくさんふくまれているのです。
このことから、隕石が地球に落下し、全世界中にイリジウムがばらまかれたと考えられ、これが隕石説の有力な証拠となりました。
答え: 3・哺乳類(ほにゅうるい)
新生代古第三紀は、今から約6,600万年前から約2,300万年前を示す時代の名前です。
そして、この時代からは、白亜紀の終わりの大量絶滅を生き延びたわたしたち哺乳類の時代でもあります。
新生代の最初のころは、恐鳥類(きょうちょうるい)と呼ばれる巨大な鳥類が地上に進出していましたが、その後たくさんの哺乳類が種類をたくさん増やしていきます。
恐竜のいた中生代ではネズミほどの小さな大きさだった哺乳類は、この新生代古第三紀頃から、大型化したり、さまざまな種類に分かれていき、かつて恐竜がいた地上へと進出していきました。
わたしたちのよく知るウマやゾウの祖先が出現したのもこの時代です。
答え: 2・約2~2.5m
コリフォドンは、汎歯目(はんしもく)と呼ばれる、今はもう絶滅してしまったグループの仲間で、植物を食べていたと考えられています。
熊本県では、このコリフォドンの顎の化石が発見されています。
日本以外では、北アメリカやアジア、ヨーロッパなどで化石が発見されています。
答え: 1・恐竜時代よりも寒くなった
新生代は、氷河時代と呼ばれる地球全体が寒くなる寒冷化(かんれいか)が始まった時代でもあります。
恐竜の時代に、大きな大陸の一部だった現在の南極大陸が分裂して、南へ動き、現在の位置へと移動しました。
海流の影響で南極へは温かい海水が運ばれなくなり、南極の氷のかたまりが成長していきます。
この成長と共に南極大陸周辺の海の海水温が下がり、冷たい海水が地球の海をまわることにより、地球全体がどんどん寒くなったと考えられています。